海外FX口座のSTP方式とECN方式の違いを理解する

FXを始めるには必ずFX業者に口座を開設しなければなりません。海外ＦＸ業者にはそれぞれ独自のネーミングが付けられた口座が複数用意されています。どのような基準で選べばよいかを解説します。

STP方式とECN方式の違いを理解する
1. ECN口座が向いている人
ECN口座がある海外FX業者

STP方式とECN方式の違いを理解する

海外ＦＸ業者には大きく分けてSTP方式とECN方式の２種類の口座が用意されています。それぞれの特徴は以下の通りです。

STP方式の特徴

STP方式とは業者がプラットホームに業者が設定したレートを配信し、トレーダーから業者に届いた注文を、取引先金融機関に流すことで約定する方式です。FX業者は取引先の金融機関が配信しているレートに自社の利益分をマークアップ（上乗せ）して、トレーダーのプラットホーム上にレートを配信することになります。

ECN方式の特徴

ECN方式とはトレーダーの注文はＦＸ業者を経由せずに直接、莫大な量のFX取引の取引が行われるインターバンクに流れます。注文はインターバンクにおいてオークション方式で自動的にマッチングされます。この場合、トレーダーの取引プラットホームに表示されるレートに、FX業者が上乗せしたマークアップ分が含まれることはありません。

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ECN口座の特徴

ECN方式は、トレーダーが出した注文は直接インターバンクに流されるので、ＦＸ業者によるレートの操作や約定拒否、リクオートが入ることがありません。トレーダーにとって最も明瞭な取引環境といえます。
ECN方式は市場参加者同士で注文が自動マッチングするので、注文時の価格で応じる相手先さえいればスプレッドスプレッド無しで約定します。FX業者は取り分を上乗せしないでレートを表示させるので、別途取引手数料が発生します。
ECN口座は大きなロットの注文であっても、自動でマッチング処理されるので、相手先さえいれば容易に約定します。但し、相手先が少ない場合は約定しないので、状況次第で約定の確立が上下します。
ECN取引では、全市場参加者の注文を板情報として閲覧することが可能です。板情報といって価格帯毎の注文数を直接確認できるので、効率的な注文を出すことが可能になります。また、板情報を見ることで、売り注文と買い注文のバランスから今後の値動きの予想を立てることもできます。